一人暮らしを始めてからはもう、精神の崩壊を辿る一途で。
ずっと一人だったからねー。
理系の大学だったから、男ばっかりで。友達できなくて。
話し相手も友達もいなくて、1週間〜下手したら1ヶ月くらい
誰とも喋らない、一言も言葉を発さない日が続きました。

そりゃ壊れますよ。

気が付いたらお部屋に篭ってました。

1年間は何とか学校行ったんだけど、
2年目もそこそこ行ったんだけど、
3年目からはもうだめ。

訳のわからない感情に犯されつづける日々。

たまに外に出ても、なんかもう。
通り過ぎる全ての人が自分を笑っているような気がして。
いつか襲いかかっちゃうんじゃないかって、本気で心配してた。
電車に乗ってるときは、人と顔を合わせるのが恐くて
椅子に座ったら下を向いたまま完全に一時停止。

アルバイトも何度かやってみるけど
続かないっていうより、採用されなくて。
だってほら、もう完全にアレだったし。

先着順で採用された出版会社のアルバイト。
力仕事がほとんどなくて、女性が多い職場で。
そこで仕事を始めてから半年後くらいに、休学届を出しました。
…あ、退学届だったっけ?(笑
ってどっちにせよもう大学行ってなかったんだけど。

まあ、その職場でも別に仲がいい人が出来たとか
そういう事はなくて、淡々と仕事をする毎日なのでした。


一人暮らしを始めてから、ブルセラショップに一度行った事がありまして。
下着を買って帰って。
とりあえず付けてみて(笑
なにやってるんだろう、、て、凄い自己嫌悪。
サイズの合わない下着を強引に着けて、
なんだかもう、変態決定って感じ。
脱ぎ捨てた下着をごみ袋に入れた。

気持ち悪い。自分が気持ち悪い。
中途半端な気持ちを持ってちゃダメだって、
自分は男なんだからって、
男として自信を持っていかなきゃって、
思ったけど、どうしていいか分からないんですよ。

女性の身体に対するモヤモヤとした気持ちはあっても
恋愛対象としては違和感があって、
とりあえずゲイ雑誌とか読んでみたり。

んで文通コーナーに投稿してみたりして(笑
さみしい。やっぱり一人じゃ寂しい。
本当は誰かのそばにいたい。誰かがそばにいて欲しい。

文通コーナーに送った文章に対して
返事が何通か来まして。
お友達になりましょう、とか
やらないか?とか(笑

結局誰にも返事書けなかった。どうしても人が恐い。
一人は耐えられなかった。どうしていいか分からなかった。
でも、誰か、、って誰?全然知らない人だよ。
いきなり知らない人に会うのは恐いよ。

そこで何を思ったか、私は発展場へ行く事にしたのです(笑
なんでそうなるのか、、

ビデオボックスみたいな所とか、サウナっぽいところとか。
裸になっちゃえば、何も隠せなくなる。
相手も裸だし、相手も何も隠さない。
当時の私はそう思ったのかな。

そこにあった物は、人のぬくもりとか、あったかい物じゃなくて
なんかどこか殺伐とした、獲物とそれを狩る者とでもいうか、、
まあ、狩られまくりました(笑
幸か不幸か、そういう場所では大抵「お相手」が見つかって
誘われて、個室に入って、Hして、、
名前もわからない相手。
抱きしめられても、身体は温かいんだけど、心に届かない。
虚無。虚空。とにかく、無。
何もないの。感動も快感も、怒りも喜びも悲しみも。
何もない。

満たされないで、それがわかってるんだけど
それでも相手を探して、ちょっとだけ期待して
やっぱりダメで。